世界史とつなげて学べ超日本史 茂木誠 KADOKAWA

引用①
かつて隋唐帝国の脅威にさらされた日本人は、中華文化を積極的に受容しつつも、帝国に組み込まれることを拒否しました。

引用②
なぜアジアで日本だけが植民地化を免れ、先進国の一員になれたのか?すでに16世紀の戦国時代、日本人は欧州列強と肩を並べる軍事力を手にしており、「鎖国」というブランクを経ても潜在能力は変わらなかったからです。

引用③
それぞれの時代のグローバリズム覇権国家につねに抵抗しつつ、先進文化は貪欲に吸収して自らのものとし、日本文明ともいうべき独特の価値観を守り抜いてきた。日本人とは、そのような人々でした。

グローバリズムナショナリズムという立場で外国と渡り歩きながら、日本史は紡がれてきたことを教わった。日本人のたくましさを感じて勇気付けられた。現代の日本も含めた世界情勢と照らし合わせて、今後も読み開きたい一冊。