宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎 村山斉 幻冬舎新書

引用①
「重力が空間を曲げるから引力が働く」と説明したのが、アインシュタインです。

引用②
星やガスなど宇宙にあるすべての原子をかき集めても、全エネルギーの4.4%程度にしかなりません。…天の川銀河全体の星やブラックホールなどをすべて集めても 、太陽系を引き留めておけるほどの重力にはならないのです。 …「銀河」とは名ばかりで、実のところ、それは暗黒物質の溜まり場のようなもの。…しかし、原子と暗黒物質を合わせても、まだ27%。…宇宙の膨張が「加速」していることがわかりました。…そうだとすると、「投げたボール」を透明人間のような何者かが後ろから押しているとしか考えられません。その「何者か」が、暗黒エネルギーだと考えられています。宇宙という「箱」がいくら大きくなっても薄まらずに、その膨張をぐいぐい後押しする謎のエネルギー。そんな得体の知れないものが、宇宙の7割以上を占めているのです。

引用③
見ることができるのは、宇宙誕生後38万年あたりまでです。なぜなら、それより昔の宇宙はあまりに熱いため、原子が原子の状態を保てず、原子核と電子にバラバラになってしまうからです。…宇宙の「壁」の向こうでは、さまざまな素粒子が高エネルギー状態で飛び交っているわけですが、これは地上の実験室で調べることができます。望遠鏡では見ることのできない宇宙初期の姿を探る―それが現代の素粒子物理学なのです。

重力が空間を曲げるから引力が働くとか、暗黒物質、暗黒エネルギーなど、少しだけ宇宙の仕組みを知ることができて、刺激的だった。(中盤は全く理解できなかったが…)